Sense in the Distance

2016年「瀬戸内国際芸術祭」に展示した「彼方の気配 / Sense in the distance」の制作です。
作品制作は、大きく分けて以下の段階に分かれます。

1)アーティストによる「作品の構想」
2)風に揺れる「羽根」の設計*と試作
3)樹脂工場による「羽根」樹脂部分の成形、金属パーツの外注
4)成形された羽根の追加工(切り出し、塗装、組み付け)
5)金属部分、カウンターウェイト(オモリ)等との組み付けと調整
6)池に「羽根」を浮かべるためのフロート=「水中構造物」の設計と試作
7)「水中構造物」の制作
8)最大水深10mの池に、「水中構造物」および「羽根」を設置するための「作業イカダ」の制作
9)「水中構造物」および「羽根」の設置

3)以外、ほぼ全て戸高千世子+ODEのチームにて制作を行っていますが、
各段階で、頼りになる協力者や有志たちに支えながら制作を進めています。

Art & Engineering でも紹介していますが、
「羽根」の試作時には、京都大学防災研究所の協力で風洞実験なども行い、
現地での設置作業や調整には、多くの有志が参加してくれています。

注記 )
「羽根」の設計は、2010年発表の「豊島の気配/Teshima Sense」の制作の際、
国立都城工業高等専門学校の協力によって完成したものを引き継ぎ、発展させたものです。

作品:Sense in the Distance / 彼方の気配 2016 (戸高千世子)