ピアノ壁の園舎

設立12年になる社会福祉法人宮之城ひまわり会太陽保育園の別棟増築計画。

独立構造の別棟とすることで、既に地域に根ざした社会的ストックである既存棟(旧耐震建築、ただし耐震診断はクリアしている)の継続使用を可能にし、同時に、新・旧両棟の園庭側を同じく独立構造の庇で繋げることで一体的な保育環境を創り出すことを企図した。

道路に面した北側は、敷地形状を活かした曲面壁となっており、カラフルながら落ち着いた色調のモザイクタイルの使用とともに、保育施設らしい愛らしさとすっきりと落ち着いた印象の両面をもつデザインを目指した。

また、建物の長寿命化のための工夫として、北面ファサードの混色タイルは黒目地として経年変化や汚れをも建物の「風合い」として見せる計画とし、園庭側の庇ではテント膜を用いることで、庇の下に快適な透過光を落としつつ、鹿児島特有の強い台風の風圧にも耐える構造となっている。

 

<太陽保育園(増築)>
場所:鹿児島県薩摩郡さつま町
竣工:2016年
施工:(株)道添建設
種類:保育園
構造:鉄骨造
規模:地上1階
構造設計:株式会社中村建築事務所