空の力

設計者は空の力を知り、空を作りたい、と、いつも考えています。

ー空ー とは?

「あき」:物と物との距離をとりながら、壁のようには切らないもの
「から」:役目が決まっていないこと、もので埋まっていないこと
「くう」:「機能」から解放された「空間」そのもの
「そら」:日常生活に差し込む自然=そのときどきの空(そら)

住宅の設計では、限られた広さに様々な機能や部屋を詰め込むことが要求されます。
ですから設計者が依頼主に「空を作りませんか?」と提案しても、「無駄です」と、言われてしまうのですが…

相反する要望を両立させ、余裕と自由度をあたえ、息苦しい生活に清々しさを与えてくれる、それが空の力です。

この「はららの家」では、中央に配置された「光庭」が、「何もしない存在」として、とても重要な働きをしています。

写真(模型以外):infomercial

「はららの家」

場所:鹿児島県鹿児島市原良町
竣工:2014年
施工:(株)吉見工務店
棟梁:有薗建築 有薗一徳
種類:戸建住宅
構造:在来木造
規模:地上2階建

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